「備えあれば憂いなし」とはよく言ったものですが、皆さんは普段、どんな「備え」をしていますか?非常食、懐中電灯、持ち出し袋…。どれも大切ですが、実は一番身近で、かつ一番忘れがちな「備え」が、私たちを包む**『ワークウェア』**かもしれません。
「え、服で防災?」と首を傾げた方もいるかもしれませんね。しかし考えてみてください。もし災害が起きたとき、その瞬間に身に着けているものが、あなたの命や安全を左右する可能性は十分にあります。今回は、「着る」という視点から防災を考える、災害に強いワークウェアの選び方について深掘りしていきましょう。
その服で、あなたは身を守れるか?
朝、クローゼットを開けて服を選ぶとき、私たちは何を基準に選ぶでしょうか?「今日の気分」「TPO」「流行」…色々あるでしょう。でも、もしも今日、大きな地震が起きたら?台風の真っ只中に遭遇したら?その美しいヒールや、ひらひらしたスカート、頼りない薄手のジャケットで、あなたは瓦礫の中を歩き、ガラスの破片から身を守り、風雨に耐えることができるでしょうか?
もちろん、毎日全身が防災服である必要はありません。しかし、ワークウェアだからこそ、普段から少し意識を変えるだけで、いざという時の安心感が格段にアップするのです。
災害に強いワークウェアの「3つの視点」
では、具体的にどんなワークウェアを選べばいいのでしょうか?ポイントは大きく3つあります。
- 「破れにくい・丈夫であること」 災害時は、普段歩かないような場所を通ったり、瓦礫が散乱した道を移動したりすることが想定されます。そんな時、すぐに破れてしまうような服では、身を守ることはできません。デニムや厚手のコットン、引き裂きに強いリップストップ生地など、丈夫な素材のものが理想です。まるで、ちょっとした冒険に出かけるような気持ちで選んでみましょう。
- 「動きやすく、機能的であること」 避難時や救助活動、情報収集の際など、動きやすさは非常に重要です。ストレッチ性のある素材、膝や肘に補強があるもの、ポケットが多くて小物を収納できるものなど、機能性を重視しましょう。例えば、カーゴパンツは、普段はカジュアルに見えがちですが、災害時には抜群の収納力を発揮します。「あれ、この人、もしや秘密道具を隠し持っている?」と思われるくらいがちょうどいいかもしれません。
- 「身を守る工夫があること」 これは少し応用編です。例えば、
- 長袖・長ズボン: 怪我防止はもちろん、夏場でも肌の露出を避けることで、日焼けや虫刺されから身を守ります。
- 厚手の靴下・歩きやすい靴: ハイヒールやサンダルはNG。スニーカーや安全靴、ブーツなど、足元をしっかり保護し、長時間歩いても疲れないものを選びましょう。
- 視認性の高い色: 夜間や悪天候時でも発見されやすいよう、反射材付きや、オレンジ、イエローといった明るい色のウェアを一部に取り入れるのも有効です。普段は地味な色を選びがちでも、非常時だけは「目立ってなんぼ!」の精神で。
普段使いと防災を両立する「賢い選択」
「でも、そんなゴツい服、毎日着られないよ!」という声が聞こえてきそうですね。ご安心ください。最近のワークウェアは、デザイン性も格段に向上しています。
例えば、
- 普段使いもできるおしゃれなアウトドアブランドのジャケットやパンツ。防水性や防風性に優れ、動きやすいものがたくさんあります。
- 一見普通のデザインでも、実は難燃加工が施されている素材。
- 普段の通勤着に、いざという時のために軽量のウインドブレーカーやベストを忍ばせておく。
このように、普段のファッションアイテムとして取り入れられるものも増えています。おしゃれを楽しみながら、もしもの時の安心も手に入れる。これこそが、現代のスマートな防災スタイルと言えるでしょう。
災害はいつ、どこで起こるかわかりません。だからこそ、一番身近な「着るもの」から、防災意識を高めていきませんか?あなたの今日の選択が、明日を、そして大切な誰かを守る一歩になるかもしれません。






